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2019-08-22

右 vs 左(心尖拍動の舌圧子)

  • 連合弁膜症による慢性左心不全例の心尖拍動

🔎 解釈
  • 心尖拍動は収縮期に陥凹している(中央動画).同所見は収縮性心膜炎で有名であるが本例にはない.左動画では舌圧子が収縮期に体側に移動しているが,右動画では舌圧子が収縮期に外側に動いていることに注目
  • 舌圧子を用いた心尖拍動の評価は”てこの原理”の応用であるため,支点と力点によって作用点の方向や程度が大きく変化することに注意が必要.常に収縮時間>拡張時間を意識(Ⅰ音とⅡ音でも同じ ➜ コチラ).
  • 本例は聴診でⅣ音とⅢ音あり.視診では心房収縮によるatrial kick(抬起性拍動の直前でⅣ音を反映)は分かりやすいが,左室急速流入によるventricular kick(拍動直後でⅢ音を反映)ははっきりしない(と思う).
フィジカル 広場 心臓 physical exam examination
松下記念病院 川崎達也)

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