このブログを検索

2019-11-28

心不全?

  • 呼吸困難感を訴えてERに搬入された症例
  • 来院時には起座呼吸で会話は不能であった


🔎 解説
  • ビデオ前半では鎖骨上に周期的な陥凹があり,ビデオ後半では消失している
  • 本例の陥凹は1峰性である ➜ 頸静脈の拍動は通常2峰性(正常波形はコチラ
  • y下降が目立たない症例もあるが(実例),x下降は本例のように持続しない
  • 本例はウィーズを聴取したため陥没呼吸(吸気時の鎖骨上窩の陥凹)と判断
  • 気管支喘息の重症発作と診断 ➜ 幸い短時間作用型吸入β刺激薬のみで改善

🚑 臨床現場
  • 一緒に対応した初期研修医に「鎖骨上の所見をどう判断する?」と質問したら,「心不全ではなくて陥没呼吸と思います」とすぐに答えてくれた.彼らの成長は常に指導医の励みです.

フィジカル 広場 心臓 physical exam examination
松下記念病院 川崎達也)

0 件のコメント:

コメントを投稿