- 伝染性単核球症で出現する早期皮膚所見(両側の上眼瞼浮腫)
- 命名は米国のHOAGLANDの初報(Am J Med 1952;13:158-71)
- 同所見は通常、臨床症状が出現した急性期の数日間のみ存在
- 鑑別は接触性皮膚炎や血管性浮腫,川崎病,旋毛虫,蜂窩織炎
- 機序は不明(リンパの閉塞?)/発生頻度は58%?(引用)
伝染性単核球症の20代女性(A)・解熱前(来院3日後)には消失(B)
🔗 感想
- 循環器領域で眼瞼浮腫といえば心不全です.伝染性単核球症とは対象が異なるため,ホーグランド徴候を現場で活用する機会は多くなさそうです.
- でも伝染性単核球症の3大所見(発熱・咽頭炎・リンパ節腫脹)はいずれも非特異的です.感染を契機に悪化する慢性心不全は少なくありません.
- 感冒所見と同時に両側の目尻の腫れがあって,頸静脈の座位陰性を確認できれば,一発診断ができそうです.これってフィジカルの醍醐味です 😋
👻 眼瞼に関する過去の投稿 ➜ コチラ(PC版なら画面右の分類からも選択可)
(松下記念病院
川崎達也)
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