このブログを検索

2023-12-04

番外編

  • 循環器疾患ではありませんが,興味深い症例を見かけたので本ページにもアップしておきます(松下ERランチ・カンファレンスとのマルチポストです 🎶)

🏀 頭部脳回転状皮膚(Cutis Verticis Gyrata: CVG)
  • 頭皮軟組織の過剰肥厚で脳のような外観を呈する病態
  • 初報は1837年にフランスの皮膚科医であるJLM Alibert
  • 隆起部は硬く圧を加えても平らにすることはできない
  • 頭皮の中央〜後部に多いが頭皮全体に及ぶこともある
  • 頻度は1/10万人以下で男女比6:1,好発は思春期〜30歳
  • 脳性麻痺やてんかん,精神神経疾患と関連する可能性
  • 二次性CVGは先端巨大症,母斑,炎症過程などと関連
  • 通常は良性疾患で治療不要(二次性では原疾患の治療)
  • 美容的に外科切除,皮膚充填剤,ヒアルロニダーゼ注射


- 頭部脳回転状皮膚を呈した先端巨大症の60歳男性 -

松下記念病院 川崎達也)

0 件のコメント:

コメントを投稿