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2024-02-15

定量の外頸静脈・定性の内頸静脈

息切れで紹介された症例(座位)

👶 解説
  • 座位で外頸静脈の上下運動を明瞭に視認できる
  • 上縁は頸部中央で右房からの垂直距離は20 cm
  • 中心静脈圧は確実に上昇と判断(約20 cm水柱)
  • もちろん内頸静脈の拍動も視認できる(動画*)
  • ただ内頸静脈の拍動上縁の判定は難(定量困難)
  • 本例の最終診断は非代償性の左心不全であった

 😎 独り言
  • 中心静脈圧の評価に対する外頸静脈の信頼度は決して高くありません(自験例).やはり内頸静脈に重きをおくべきです(その理由).しかし外頸静脈でも本例のように明瞭な上下運動を認める場合は大いに信頼しています.
  • 外頸静脈は詳細な評価を可能にします.例えば収縮性心膜炎に特徴的な急峻y下行(フリードライヒ徴候)や不整脈の診断(過去の投稿)です.個人的には外頸静脈は定量評価向きで内頸静脈は定性評価向きと思っています.

松下記念病院 川崎達也)

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