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2021-05-17

🔔 ベルは押してみようパート2

検診で心電図異常を指摘された無症状の症例

🐰 解説
  • 聴診器の膜部はしっかり押し当て使う ➜ 過剰心音はなし
  • 聴診器のベルは軽く乗せる感じで使う ➜ Ⅰ音前に過剰音
  • ベルを押し込むと膜部と同じく低音消失 ➜ 過剰音が消失
  • 本例の過剰な心音は心尖部の低調音 ➜ Ⅳ音と考えられる
  • 心エコー図で非対称性中隔肥厚があり肥大型心筋症と診断

🐭 復習
  • Ⅰ音周辺の過剰心音にはⅣ音の他に,駆出音Ⅰ音の分裂などがあります.
  • 出現タイミングだけで鑑別するのことは難しいので音調の意識が大切です.
  • Ⅳ音以外は中調〜高調成分も含むため,聴診器の膜部でも聴取が可能です.
  • ベルの過剰心音が押込みで消失なら低調音(つまりⅣ音)と考えられます.
  • 同じテクニックがⅢ音(過去の投稿)やギャロップ(奔馬調)でも使用可

🉐 聴診器のおさらい ➜ コチラ
フィジカル 広場 心臓 physical exam examination
松下記念病院 川崎達也)

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