排便時の怒責中に息切れを自覚してERに搬入されたクリニカル・シナリオ1の心不全症例を経験.おそらく排便中の怒責による血圧上昇のため慢性左心不全が悪化したのだろうと指導医は説明.しかし後で調べてみると「排便中の怒責 ➜ 血圧が常に上昇」などというシンプルな反応ではなかった 😱
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原則 排便時怒責に伴う血圧変化は怒責程度や体位に関わらず一定のパターン
- 怒責開始で血圧は上昇し最大値(バルサルバ法のI相)
- 怒責の持続で血圧は低下し最小値(バルサルバ法のIIa期)
- 怒責の終了時で血圧は再上昇(バルサルバ法のIIb期)
- 怒責終了後に血圧は一過性低下(バルサルバ法のIII相)
- その後に血圧は反跳性上昇(バルサルバ法のIV相)
🉐 関連投稿(血圧編)
※ 以前に松下ERランチカンファレンスに投稿した内容の更新版です 🎶
(松下記念病院
川崎達也)
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