端座位の慢性左心不全例（ステージD）
💙 静脈圧上昇の疑い
- 橈側皮静脈が明瞭に観察できる（矢印）
- 下には尺側皮静脈もうっすらと視認可能
- 前胸部には大きなペースメーカ（CRTD）
💛 現場実況 & 独り言
- 本例は端座位で心尖拍動の確認時に上肢の静脈の怒張に気がついた．上記の写真のように水平位まで挙上してもらったが，まだ静脈は怒張 😲 さらに上肢を垂直まで上げてもらうと流石に静脈は虚脱したが，今度は右内頸静脈の拍動が観察された（上肢挙上による頸静脈負荷）
- 末梢静脈は中心静脈圧を反映するが（過去の投稿），圧推定にはあまり活用されていない．これは心臓からの遠さや逆流防止弁の存在，筋肉の影響など不確定要素が多いためと思われる．ただし本例のように位置を変更した時の静脈所見の変化は役立つと思う（自験例）
👻「今週の一枚」の過去の投稿は コチラ（松下ERランチ・カンファレンスの名物コーナー）
（松下記念病院
川崎達也）
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