- 当院の初期研修医である春名先生が循環器内科で経験した症例が出版(少し前😅)
- 心不全で入院 ➜ ジギタリス中毒(7.3 ng/mL)が判明 ➜ 追加問診で黄視症を確認
- ポイントは視力や視野の異常はなく網膜電図( electroretinography: ERG)で異常
😀 おまけ
- 本例は下腿浮腫に対して他院でジギタリスが0.25 mg/日が処方されていました.腎機能障害はなかったようですが,当院搬入時のeGFRは33.5 mL/min/1.73 m2でした(その後に53.6まで回復).
- 問診で入院直前にバイクによる数回の自損事故を起こしていたことが判明しました.当初はジギタリス中毒による不整脈(特に徐脈:入院時40 bpm)を考えましたが,入院後に不整脈は検出せず.
- よくよく聞いていくと,道路横の歩道ブロックが見えにくくなりバイクでぶつかっていたことが分かりました.これは夕方に顕著で信号色も不明瞭だったようです.そこから黄視症に辿り着きました.
- ジゴキシン関連黄視症はジギタリス効果を発見したWitheringが200年以上前に報告しています(※).強烈な黄色で知られる画家ゴッホなど多くの人に影響を与えたと考えられているようです(#).
👿「論文」の過去の投稿は コチラ(PC版なら画面右の分類からも選択可)
(松下記念病院
川崎達也)
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