倦怠感があるため紹介された超高齢者
💣 大砲A波(Cannon a wave)
- 座位で頸部に明瞭な内頸静脈拍動なし
- (わずかに認める拍動は触診で動脈性)
- 少なくとも重篤な心不全とは考えない
- ただし不規則に小さい陽性波あり (→)
- 脈は規則正しく45-50 bpm程度と徐脈
- 心電図は3度の房室ブロックであった
👥 つぶやき
- 3度ブロックの身体所見と言えば頸静脈のキャノンa波と心音のキャノン・サウンドが有名です(勝手に命名:合わせてダブル・キャノン).しかし身体所見から3度房室ブロックを診断したことがある病院勤務医は意外と少ないのでは? なぜならクリニックの心電図で確定診断後に病院へ紹介されてくる例がほとんどだからです.
- 本例の症状は倦怠感で,ふらつきや立ち眩みはありませんでした(超高齢者でもともとの活動性が低いため?)よって前医で心電図は記録されずに,紹介状には「年齢からくる相応の症状かもしれませんが…」と記載されていました.心電図を記録前に診断し適切な指示が出せたらかっこいいっす 😉 いつか来るその日に備えよう
👻「今週の一枚」の過去の投稿は コチラ(松下ERランチ・カンファレンスの名物コーナー)
(松下記念病院
川崎達也)
0 件のコメント:
コメントを投稿