心不全が疑われ当院を紹介受診した症例
👾 解説
- 収縮期駆出性雑音があり心基部でもⅡ音は不明瞭 ➜ 重症の大動脈弁狭窄の疑い
- 音量は大きくはない(当院は統一スケール)➜ 必ずしも重症度を反映せず(※)
- 頸動脈は緩徐な立上りで上昇脚に小振動(鶏冠状波形/shudder wave)➜ 確診
- 心エコー図では最高血流速度が5.0m/s以上の超重症の大動脈弁狭窄症であった
👽 AS vs Physical examination
- 大動脈弁狭窄症は身体所見で診断すべきですが,その重症度判定にはやはり心エコー図に分があると思います.頸動脈波形は高い特異度(ルールイン=確定)を持っていますが(下表),本例のように明瞭に観察されることは稀です(自分の技術不足もありますが…😂).でも心エコー図には挑み続けたいと思っています.
💁 大動脈弁狭窄に関する過去の投稿 ➜ コチラ
(松下記念病院
川崎達也)
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