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2021-11-15

大動脈弁狭窄の重症度と音量

📖 弁膜症治療ガイドライン2020年改訂版)の63ページ
  • 「なお,ASが進行して左室機能障害をきたし一回拍出量が低下すると収縮期雑音は小さくなるので,収縮期雑音の強弱で病態の重症度を判断するのは誤りである.」

😟 呟き
  • 左室駆出率が低下してくれば,いわゆる”Low-Flow/Low-Gradient Aortic Stenosis(低流量低圧較差大動脈弁狭窄)”になるため雑音の音量が低下することは理にかなっています.しかし収縮力が保たれている症例でもあまり音量が大きくない重症例をしばしば経験します.そこで手持ちの心音図を比較してみました(当院の心音図はすべて同一のスケールで記録/選択バイアスは否定できませんが作為的な操作は一切なし/左室駆出率は全症例で正常)


松下記念病院 川崎達也)

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