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2021-04-29

マスクでマスク

NT-proBNP値の軽度上昇で受診した無症状の症例


フィジカル 広場 心臓 physical exam examination クスマール
松下記念病院 川崎達也)

2021-04-26

♒ ブルブル症例

健診で心電図異常を指摘された無症状の症例

👯 二峰性心尖拍動(Double apical impulse)
  • 触知できるⅣ音(atrial kick)+心肥大による抬起性拍動で構成されている.ダブルインパルスは触診では分かりやすいが,視診ではなかなか伝わりにくい(触ってナンボの法則 症例1症例2
  • 当院の最新データでは,二峰性心尖拍動は肥大型心筋症では83例中22例(27%)に観察できるが,他疾患では104例中2例(2%)とかなり稀.同所見の循環器外来での肥大型心筋症に対する診断能は感度27%,特異度98%,正診度66%

👬 独り言
  • 二峰性心尖拍動のように身体所見には様々な”二峰”があります.見て聴き触るブル+ブル=ブルブル=ダブルです.心臓フィジカル広場には多数のブルブル症例がアップされているので確認してみてください(コチラ
フィジカル 広場 心臓 physical exam examination クスマール
松下記念病院 川崎達也)

2021-04-22

古典的クスマウル徴候

慢性左心不全の1例に座位で深呼吸負荷


松下記念病院 川崎達也)

2021-04-19

👻 循環器内科は胸痛外来ですが…

胸痛で循環器内科を紹介受診した症例


松下記念病院 川崎達也)

2021-04-15

気になるんですけど…

心疾患を患う症例が最近,爪を切っても先がすぐ黒くなると訴えた


フィジカル 広場 心臓 physical exam examination
松下記念病院 川崎達也)

2021-04-12

シーソー運動パート2

心雑音を指摘された症例

🐧 解説
  • 鎖骨上窩に間欠的な隆起あり ➜ 触診からa波(前収縮期)
  • 胸骨柄の頸切痕の頭側にもa波に少し遅れる間欠的な隆起
  • この隆起は触診で動脈性拍動(おそらく動脈蛇行も合併)
  • さらに明瞭なスリル有(指腹の圧センサーは視診に勝る)
  • その後の心エコー図で超高度の大動脈弁狭窄が判明した

🐦 つぶやき
  • 鎖骨上窩の内頸静脈a波(前収縮期)と胸骨柄頸切痕頭側の動脈波(収縮期)が織りなすシーソー運動にしばらく見とれていました.肥大心に伴うa波の明瞭化と大動脈弁狭窄に伴う遅脈の組み合わせがこの様な連携を作り出しているのだと予想します.身体所見は常に多弁です.「今日はどこまで気付けるかな…」と考えながら診察を行うと診察がより楽しくなります.つい最近,別のシーソーも見つけました(症例).
フィジカル 広場 心臓 physical exam examination
松下記念病院 川崎達也)

2021-04-08

👽 フィジカル番外編

末期心不全で緩和ケア中の症例のモニター心電図


フィジカル 広場 心臓 physical exam examination
松下記念病院 川崎達也)

2021-04-05

昔,よく公園で遊びました

心電図異常で来院した症例の座位左前胸部(以前に半日間持続する胸痛あり)

📏 解説
  • 拍動の最外側点が左乳房より外側 ➜ 心拡大
  • 拍動の観察が2肋間で可能である ➜ 心拡大
  • 隆起の持続時間が長い(抬起性) ➜ 心肥大
  • 隆起または陥凹が不規則 ➜ 心房細動の疑い
  • 外側拍動の隆起が陥凹の時相で内側が隆起!
  • シーソー運動 ➜ 収縮期バルジ(心室瘤?)
  • 本例の最終診断は身体所見の通りであった
  • つまり前壁心筋梗塞+心尖部瘤+心房細動

🐙 独り言
  • 広い範囲で胸壁の拍動を認める場合,内側拍動は右室のことがある.通常は左室収縮が右室収縮よりも少し先行するが(実例),本例のように隆起がシーソーのように観察されることはないと思う.
  • 心尖拍動図で駆出点(E)後に続く収縮後期の小隆起(end-systole shoulder, ESS)の増大はbulge(出っ張りや膨らみの意味)と呼ばれ, 出現時相で収縮中期と収縮後期に分類できる.
  • 収縮期バルジは虚血性心疾患や圧負荷(大動脈弁狭窄や高血圧性心疾患など),左脚ブロック,閉塞性肥大型心筋症,僧帽弁逆流などで生じるが,本例のような心室瘤によるlate systolic bulgeが分かりやすい.
  • 収縮期バルジは狭心症の症例でも認められることが報告されている(Chest 1974;65:169-75).たこつぼ心筋症でも出現すると思われるが,まだ経験したことはない.
フィジカル 広場 心臓 physical exam examination
松下記念病院 川崎達也)

2021-04-01

🔔 ベルは押してみよう!

息切れで救急外来を訪れた症例

🐣 解説
  • 聴診器の膜部はしっかり押し当て使う ➜ 過剰心音はなし
  • 聴診器のベルは軽く乗せる感じで使う ➜ Ⅱ音後に過剰音
  • ベルを押し込むと膜部と同じく低音消失 ➜ 過剰音が消失
  • 本例の過剰な心音は心尖部の低調音 ➜ Ⅲ音と考えられる
  • 本例の最終診断は拡張型心筋症による非代償性左心不全

🐥 復習
  • Ⅱ音直後の過剰心音にはⅢ音の他に,Ⅱ音の分裂解放音心膜ノック音腫瘍プロップなどがあります.
  • いずれの音もⅢ音より早く出現しますが,この出現タイミングだけで鑑別するのことは難しいと思います.
  • よって音調の意識が大切です.Ⅲ音以外は中調〜高調成分も含むため,聴診器の膜部でも聴取が可能です.
  • ベルで聴取した過剰心音が,ベルをグッと押し込むことで消失したら低調音(つまりⅢ音)と考えられます.
🉐 聴診器のおさらい ➜ コチラ
フィジカル 広場 心臓 physical exam examination
松下記念病院 川崎達也)