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2020-04-30
🏆
論文
当院の初期研修医の桝井先生が経験した症例がイメージ論文として出版されました 🎊
動脈硬化との関連が報告されている身体所見の
耳垂皺
と
外耳道毛
が合併した症例です
(
Open J Clin Med Case Rep 2020;1626
)
✂
秘話
本例は月一回の散髪時に外耳道の毛もカットしてもらっていたようです(近日中に次回予定)
👿 耳の関連投稿は
コチラ
(ウェブ版なら画面右の分類からも選択可)
フィジカル 広場 心臓 physical exam examination
(
松下記念病院
川崎達也)
2020-04-27
座位での心尖拍動
心尖部肥大型心筋症例の座位での心尖拍動
😀
解説
左乳頭の下方内側寄りに心尖拍動を認める ➜ 心拡大はなさそう(ただし正確には
仰臥位で判定
)
拡大&スロー再生ではタッピングであるが二峰性? ➜ 実際の触診では抬起性の二峰性であった
仰臥位で明瞭な
ダブルインパルス
を確認 ➜
二峰性の有無は座位より臥位・視診より触診
(
実例
)
😳
独り言
面白かったのは患者さんが「
お風呂で胸まで浸かると湯面に輪っかが広がる」
って教えてくれたこと.次回の診察までにその輪っかが一重なのか二重なのかを確認してもらうよう頼みました👀いつも患者さんがいろいろ教えてくれます🙇
フィジカル 広場 心臓 physical exam examination
(
松下記念病院
川崎達也)
2020-04-23
🐾 末梢クイズ
息切れが増悪するため受診した症例
😗
下肢静脈瘤
下肢静脈瘤は深部静脈血栓の危険因子の一つであるが,下肢静脈瘤自体が肺血栓塞栓症の原因になる訳ではない.本例は急性肺血栓塞栓症を発症した症例で,深部静脈血栓に加えて下肢静脈瘤内にも血栓が存在していた.
🉐
関連投稿
閉塞性動脈硬化症
下腿浮腫の増悪
視診クイズ
フィジカル 広場 心臓 physical exam examination
(
松下記念病院
川崎達也)
2020-04-16
末梢クイズ
発熱が持続する症例の左指先(無痛性)
😗
感染性心内膜炎
指先に出現した
ジェインウェイ病変
(疼痛なら
オスラー結節
)
慢性的な感染性心内膜炎で出現しやすく通常は数日で消失
発見者
Janeway
はオスラー結節を発見した
Osler
の仕事仲間
発熱症例では初診時に必ず
末梢サイン
を確認しておきたい
🉐 関連投稿 ➜
感染性心内膜炎
(※ウェブ版なら画面右にあるラベル一覧からも選択可能です)
フィジカル 広場 心臓 physical exam examination
(
松下記念病院
川崎達也)
2020-04-13
スロー再生
起座呼吸で搬入された症例(座位+呼吸調整なし)
☆
解説
内頸静脈の拍動が顎下まで観察可能 ➜ 中心静脈圧の高度上昇
内頸静脈は隆起か陥凹かの鑑別は困難であるが外頸静脈は可能
外頸静脈では通常再生でも陽性波と陰性波があることがわかる
後半のスロー再生で外頸静脈は”
a波+cv波+y下行
”と思われる
本例の最終診断は虚血性心疾患による心不全(三尖弁逆流あり)
🐤 独り言
中心静脈圧の推測では
解剖学的特性
より,外頸静脈は内頸静脈に劣る.しかし微妙な波形分析では外頸静脈に分がある(
実例
)
眼が慣れてくれば通常速度でも本例の”
a波+cv波+y下行
”は認識可能と思われる.もっとも臨床的な意義は❓であるが...
🉐
関連投稿
(外頸静脈編)
外頸静脈の流れ
頸静脈:内頸 vs 外頸
前頸静脈 Anterior jugular vein
逆なら逆!
フィジカル 広場 心臓 physical exam examination クスマール
(
松下記念病院
川崎達也)
2020-04-09
血圧クイズ
心雑音を指摘され循環器内科を紹介受診した症例
😗
ヒル徴候
(Hill's sign)
収縮期血圧が左下肢で下肢よりも60mmHg以上高い ➜ 重症の大動脈弁逆流を示唆
実際に本例は高度の大動脈弁逆流で心尖部で
オースチン・フリント
雑音を聴取した
🉐
関連投稿
(大動脈逆流の身体所見)
ピストル射撃音
反跳脈 Bounding pulse
指クイズ
頸部クイズ
フィジカル 広場 心臓 physical exam examination
(
松下記念病院
川崎達也)
2020-04-06
📣 心音クイズ:検診で心雑音を指摘された中年男性
👾
解説
心尖部で高調な汎収縮期雑音(Ⅰ音とⅡ音が不明瞭) ➜ 僧帽弁逆流の疑い
2L (第二肋間胸骨左縁)の音量が心尖部より大(通常は心尖部近傍で最大)
心エコー図で僧帽弁逆流を認めるが,ジェット方向が左房前壁に向かう
本例ではⅢ音はないが逆流は高度/自覚症状に乏しい理由は謎であった
👶
ポイント
心尖部で最大でない汎収縮期雑音 ➜ 前方への僧帽弁逆流
🉐
関連投稿
➜
心音
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フィジカル 広場 心臓 physical exam examination
(
松下記念病院
川崎達也)
2020-04-02
👴 歴史クイズ
(Wellcome Images)
😗
ヒル
英国の生理学者Sir Leonard Erskine Hill(1866–1952)で
ヒル徴候
(Hill's sign)を発見(
Hill L and Flack M. Br Med J 1909;1:272–4
)
ヒル徴候陽性=下肢の収縮期血圧が上肢より20mmHgより高い状態(通常,上肢より下肢で高いがその差は10-20mmHgまで).一回拍出が増加した
速脈
であれば出現すると思われるが特に大動脈弁逆流で知られている.
診断能:中等度~高度の大動脈逆流の感度89%(Braunwald's Heart Disease 8th edition)/大動脈逆流の感度0-100%,特異度71-100%(
Ann Intern Med. 2003;138:736-42
)/60mmHg以上なら重症の大動脈弁逆流(山崎直仁著 循環器Physical Examination)
🉐
関連投稿
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過去の歴史クイズ
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フィジカル 広場 心臓 physical exam examination
(
松下記念病院
川崎達也)
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