息切れで来院した症例の頸部所見(左は座位/右は臥床で枕あり)
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解説
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座位で明瞭な頸部の拍動が,臥床では不明瞭である.拍動は陽性波 ➜
頸静脈なら巨大v波(ランチージ徴候),頸動脈ならコリガン脈.
ポイントは巨大v波ならば臥床で消失することはない(むしろ増強:ただし強い怒張で拍動が不明瞭になることはある).一方,コリガン脈は座位の方が観察しやすい(重力による虚脱増強のため).本例は最終的に高度の大動脈弁逆流によるコリガン脈と診断された.
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頸静脈の拍動が動脈性か静脈性かは触診で概ね鑑別できる.分かりにくい症例でも,呼吸性変動の有無や聴診の併用(例:Ⅱ音を跨ぐか否か)で判断可能.でも視診のみで診断できらたカッコいい.これは心エコー図の前に聴診で弁膜症を診断することと似ている.もちろん視診は診断だけでなく治療効果の判定にも有用
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自験例
フィジカル 広場 心臓 physical exam examination