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2020-12-28

「座位の心尖拍動」普及委員会

慢性左心不全でフォロー中の症例

😀 解説
  • 座位で心尖拍動の最外側は左乳輪の左側かつ心尖拍動が2肋間で観察 ➜ 心拡大の疑い
  • 仰臥位では心尖拍動は視認できない ➜ 残念ながら心拡大を確定することができず
  • 左半側臥位で心尖拍動の最外側は左乳輪の左側かつ心尖拍動が2肋間 ➜ 心拡大の疑い

😌 独り言
  • 心尖拍動を用いた心拡大の判定のゴールドスタンダードは仰臥位(復習はコチラ).しかし仰臥位では重力の影響で心臓が胸壁から離れるため,心尖拍動の視認性は良くない.よって左半側臥位でも確認する.
  • 心尖拍動は座位でも意外に分かりやすい自験例1自験例2).座位の頸静脈評価が少しずつ普及してきたのと同様に,座位の心尖評価をもっと活用してもいいと思う(特に最近のコロナ禍での診療では).
  • 特異度を重視して仰臥位で心拡大の確定(ルールイン)にこだわるか,感度を優先して座位や左半側臥位で心拡大の除外(ルールアウト)を重視するのかの問題だと思う.身体所見を学習中の管理人は後者よりかな 😊

フィジカル 広場 心臓 physical exam examination
松下記念病院 川崎達也)

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