(Public Domain)
🍛 トレンデレンブルグ
- ドイツの外科医 Friedrich Trendelenburg (1844–1924)でトレンデレンブルグ体位の由来になっている
- 論文としての報告は弟子Meyerが行なった(Archiv für klinische Chirurgie, Berlin, 1885;31:495-525)
- 仰臥位で頭部を腰部より低位にした体位で,別名は骨盤高位(本来は分娩中の臍帯脱出防止に使用)
- 脚だけを上げる修正トレンデレンブルグや頭部を腰部より高くする逆トレンデレンブルグ体位もある
👶 おまけ
- 静脈還流が増加して血圧が上昇するという考えから,救急現場ではショック症例に使用されてきたが,心拍出量は必ずしも増加せず脳浮腫の助長や呼吸機能の悪化を誘発する可能性の指摘もある(参考:日本救急医学会・医学用語解説集)
- トレンデレンブルグ体位はPSVT停止でガイドラインに記載(*)されてきたが,最近のトレンドはバルサルバ手技と体位変換(逆トレンデレンブルグ体位 ➜ トレンデレンブルグ体位)の組み合わせた修正バルサルバ手技を行うことが多い
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(松下記念病院
川崎達也)
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