- 大動脈弁狭窄 ➜ 収縮期の駆出性雑音,重症例ではⅡ音が減弱
- 大動脈弁逆流 ➜ 拡張期の灌水様雑音(前屈姿勢で聴取しやすい),重症では直ちに漸減
- 僧帽弁狭窄 ➜ 僧帽弁開放音,Ⅰ音の亢進,拡張期ランブル
- 僧帽弁逆流 ➜ 収縮期の逆流性雑音,Ⅰ音の減弱,重症例ではⅢ音やランブル
- 僧帽弁逸脱 ➜ 収縮中期のクリック音(聞き逃すことが意外に多い)
- 僧帽弁逸脱+逆流 ➜ 漸増する収縮後期の逆流性雑音,クリック音(不明瞭なことも多い)
- 心不全 ➜ 心尖部でⅢ音や奔馬調律(別名ギャロップ,馬の駆けるような音)
- 拡張型心筋症 ➜ Ⅱ音の後にⅢ音を聴取(Ⅰ音減弱やⅣ音聴取も少なくないが・・・)
- 肥大型心筋症 ➜ Ⅰ音の前に明瞭なⅣ音が出現
- 閉塞性肥大型心筋症 ➜ 収縮期駆出性雑音があり期外収縮後に増強
- 心室中隔欠損 ➜ 汎(全)収縮期雑音(Ⅰ音とⅡ音の聴取は難しい)
- 収縮性心膜炎 ➜ 広い範囲で心膜ノック(叩打)音
- 急性心膜炎 ➜ 心膜摩擦音(例:シュポシュポ,カリカリ)
※ 以前に松下ERランチカンファレンスに投稿した内容の更新版です 🎶
(松下記念病院
川崎達也)
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