💟 バゼット
- 英国の生理学者 Henry Cuthbert Bazett (1885–1950)でQT時間と心拍の関係(バゼットの式)を発見(Heart 1920;7:353-70)
- つまり電気的収縮時間(QT)を心拍数(RR)の平方根で除すと一定になる(女性なら0.399/男性なら0.368)
- バゼットの補正式のおかげで異なる心拍数間でもQT時間を(60 bpmに補正)比較することができるようになった
- 1950年に米国生理学会の会長になるが,同年コペンハーゲンで開かれた国際生理学会に向かう船上で死亡した
😀 トリビア
- 提唱されて100年以上経つ現在でも使用されていることは素晴らしいと思います.ちなみに当時は定数Kを固定して算出されたQT時間を健常者と比較しているだけだったようです.この定数Kを補正されたQT時間(QTc)と命名して,QTc自体を比較する方法の発見(Am Heart J 1948;35:990-2)は,バゼットの報告からずいぶん後のことだそうです.
🉐 関連投稿 ➜ 過去の歴史クイズ(PC版なら画面右の分類からも選択可)
(松下記念病院
川崎達也)
0 件のコメント:
コメントを投稿