1週間続く胸背部の内部痛(大動脈弁置換術の既往あり)
(左側胸部:少しボケていて🙇)
🔍
解説- もちろん診断は帯状疱疹です.しかし胸背部の自覚から上記皮疹が出現するまでに1週間のタイムラグがあったことがポイントです.これは前駆痛と呼ばれ通常は数日ですが(過去の投稿),本例の様に1週間と長いケースもある様です.
- 自覚症状が必ずしも表面的でないことも大切です.病変の立体的な分布から内部痛と誤認されることもあると思います.実際に本例はその後,皮疹が前胸部〜背部に広がりました.弁置換術後であったため皮疹出現までは診断に悩みました.
👀
追加コメント
- 同疾患の発症予防には帯状疱疹ワクチンが活用できます(現在は2種類あり).また帯状疱疹発症後はワクチン不要という考えは必ずしも正しくない様です.免疫低下で再発することがあるためです(接種は治癒1年後〜?).
- 一旦感染すると神経節に潜伏し体内から完全に排除できない代表的ウイルスとして,水痘・帯状疱疹ウイルスの他にヒトヘルペスウイルスがあります.似てる様で異なります.(僕も含めて)混乱した方は コチラ へどうぞ.
👻「今週の一枚」の過去の投稿は
コチラ(
松下ERランチ・カンファレンスの名物コーナー)
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