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2020-04-13

スロー再生

起座呼吸で搬入された症例(座位+呼吸調整なし)

☆ 解説
  • 内頸静脈の拍動が顎下まで観察可能 ➜ 中心静脈圧の高度上昇
  • 内頸静脈は隆起か陥凹かの鑑別は困難であるが外頸静脈は可能
  • 外頸静脈では通常再生でも陽性波と陰性波があることがわかる
  • 後半のスロー再生で外頸静脈は”a波+cv波+y下行”と思われる
  • 本例の最終診断は虚血性心疾患による心不全(三尖弁逆流あり)

🐤 独り言
  • 中心静脈圧の推測では解剖学的特性より,外頸静脈は内頸静脈に劣る.しかし微妙な波形分析では外頸静脈に分がある(実例) 
  • 眼が慣れてくれば通常速度でも本例の”a波+cv波+y下行”は認識可能と思われる.もっとも臨床的な意義は❓であるが...

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