(心臓とは関係ありませんが身体所見が重要だったので…)
転倒した高齢者のCT
🧣 解説
- 軸椎歯突起(dens)に王冠のような(crowned)の石灰化がある(下図矢印)
- 回旋制限を伴う明瞭な頚部痛もあった(ただし認知症があり自らの訴えはなし)
- もちろん最終診断は Crowned Dens Syndrome(クラウンド・デンス症候群)
🚑 臨床現場
- 本例は「転倒後の左大腿部痛で動けない」(家族の話)ため当院に搬入された.当初は大腿骨の頚部骨折などが疑われたが,こちらには問題がなかった.
- 一方,身体所見で頚部痛が著明であった.頭部CTに含まれた頚部の画像を見直し診断に至った(軸椎歯突起周囲の石灰化は意識しないとに逃しやすい)
- 首が痛いため(左右に首が回らないことが同症候群の特徴)転倒し柵に左大腿をぶつけた様子.認知機能障害がある症例では身体所見が大切(他の自験例)
💁 心臓番外編 ➜ コチラ(PC版なら右欄からも選択可能)
※ 松下ERランチ・カンファレンスとのマルチポストです 🎶
(松下記念病院
川崎達也)
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