- 当院で実習された医学部6年生の方が経験した症例が出版 🎉
- 主訴は1月前から持続する動悸感と継時的に増悪する息切れ
- 心拍数は123 bpmで頸静脈から判定した中心静脈圧は上昇
- ユニークなのは頸静脈拍動が肘動脈拍動の倍程あり(動画)
- 脈波図はキャノンa波(下図C矢頭)と通常a波(*)の疑い
- 最終的な診断は2:1伝導の心房頻拍による頻脈性心不全です
🐝 ハチドリ徴候/Hummingbird sign
- 本例の頸静脈所見のようにすごい速さの振動を,当院ではハミングバード・サインと呼んでいました(過去の投稿).このフィジカル所見にはまだ名前はない様なので,本論文のタイトルを”Hummingbird-like cannon a-waves”としました.フロッグ・サインの亜型として普及するといいのですが...
- 身体所見に興味を有する医師にとって,新たなフィジカルを発見し報告することは何事にも勝る喜びだと思います(命名できればなおのこと).当院が関与できた新報告には"Atrial cannon sound"や"Diastolic paradoxical jet flow murmur"などがあります.もっともこの命名が普及しているとは思えませんが...
👉「論文」の過去の投稿は コチラ(ウェブ版なら画面右の分類からも選択可)
(松下記念病院
川崎達也)
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