視診で診断！
- 心電図異常を指摘された胸部症状のない症例の頸静脈（仰臥位で枕あり）
👀
解釈
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内頸静脈の拍動上縁は頸部中央付近であり中心静脈圧の上昇はないと判断
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拍動パターンは隆起性でありランチージ徴候やコリガン脈との鑑別が必要
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本例の頸静脈拍動は触診で静脈性かつ時相はⅠ音直前 ➜
a波増高と判断💨
- Ⅳ音も聴取 ➜ 心エコー図などから最終的に非閉塞性肥大型心筋症と診断
👿 復習
肥大型心筋症の頸静脈波形の特徴はa波の増高．ｙ谷の浅化も目立つと言われているが，ｙ谷は健常者でも分かりにくいことがあるためその判定は難しい（コチラ）．このa波の増高は，必ずしも右室の肥大を伴う必要がないことに注目（ベルンハイム効果：左室は心膜と心室中隔を共有するため左室が右室の血行動態に影響すること）．実際に本例でも右室肥大はなかった．視診で肥大型心筋症を診断するなんてカッコいい👍（と思う）
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