呼吸困難感で来院した症例の心電図(黒が今回/茶・緑・青は過去3回の記録)
🚑 臨床現場
- 見に行くとすでに心電図が記録されていた(R波高の減弱と増高T波の消失)
- バイタルサインは低血圧と頻呼吸,頻脈であるが,酸素飽和度の低下はなし
- 臥床で頸静脈は怒張し,心音は減弱(distantあるいはmuffled heart sound)
- もちろん心タンポナーデを疑い心エコ-図(下図)➜ 続いてドレナージ施行
👽 ベックの三徴(Beck's triad)
- 心タンポナーデで認められる特徴的な所見で頸静脈怒張+低血圧+心音減弱
- 米国の心臓外科医 Claude Beck (1894–1971) が報告(JAMA 1935;104:714-6)
- 他の有名所見(奇脈やKussmaul徴候)と比較し地味であるが,圧倒的に簡便
※ 以前に松下ERランチカンファレンスに投稿した内容の更新版です 🎶
(松下記念病院
川崎達也)
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