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2021-03-22

🏭 トリプル負荷

右室肥大が疑われる症例

😊 解説
  • 立位(ビデオ開始時)では頸静脈を視認しない(カルテには立位陰性とシンプルに記載)
  • しかしスクワッティング後(ビデオ後半)では頸静脈の拍動が出現(カルテ記載は蹲踞陽性)
  • よく見ると頸静脈拍動は陽性波 ➜ a波(前収縮期/Ⅰ音直前)あるいは巨大v波(収縮期)
  • 両者の鑑別には触診(=動脈触知)または聴診が有用 ➜ 本例の陽性波はa波と判断した
  • 心エコー図で右室肥大+どこでもⅣ音 ➜ 右室肥大型心筋症の疑いで現在フォロー中

😶 独り言
  • 蹲踞負荷は膝痛などで施行できないことも少なくないが,前負荷増大(静脈還流の増加)かつ後負荷増大(下肢血管抵抗の上昇)のため心負荷は大きい.
  • さらに本例のビデオでも分かるように,多くの人は蹲踞時にバランスを取るため前かがみになる.これは胸腔内圧の上昇からbendopnea(前屈時呼吸困難症)の誘発にも繋がる(実例).
  • つまり蹲踞は前負荷増大後負荷増大胸腔内圧上昇トリプル負荷とも言える.個人的にはベットサイドで行える最強の負荷と思う(まるでトリプル・ドム 😉).

フィジカル 広場 心臓 physical exam examination
松下記念病院 川崎達也)

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