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2023-01-09

最近学んだこと🐥

  1. その症例がH&P症例(History and Physical)なのかABC症例(Air, Breathing, and Circulation)なのかを判断する.つまりショックバイタル症例では全身を入念に診察する必要はない.
  2. 腹痛症例のclosed eye signとは,腹部触診時に患者さんが閉眼していれば器質的疾患の可能性が低いこと.腹膜炎などがあれば,患者さんは診察中に何をされるかわからず不安で眼を開けていることが多い.
  3. Leriche(レリシュ)症候群の三徴は勃起障害,間歇性跛行,大腿動脈の触知不良
  4. 女性で歯に口紅が付着していれば,シェーグレン症候群による粘膜の乾燥の可能性がある.
  5. コクランのメタ解析()では,急性腹痛に対しオピオイドを投与しても,診断ミスや治療法の決定ミスを増加させないため,問題なく投与していよい.
  6. リンパ節とはリンパ管の途中にある皮膜に覆われた小さな構造物(<1cm)で,全身におよそ600個ある.
  7. 忙しい現場では「病歴 → 検査 → ±身体所見」ということも行われているのではなかろうか.しかし,過去の偉人の苦労の結晶であるclinical signを共有することで病気を実態として感じ取ることはなんとも有益なことではなかろうか.
  8. 神経性食欲不振症では,自らの手で咽頭反射を誘発して嘔吐するため,上の前歯が当たる手の甲にいわゆる”吐きダコ”が生じる.また胃酸による歯牙侵食(エナメル質の神職による象牙質の露出や歯間の間隙拡大)も生じる.
身体診察 Hospitalist 2022;10(1):1-194より

松下記念病院 川崎達也)

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