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2020-06-15

下腿浮腫 Leg edema

下腿浮腫で循環器内科を受診した症例


🔎 解説
  • 圧痕性浮腫(pitting edema)である ➜ リンパ浮腫や甲状腺機能低下症,蜂窩織炎,血腫は否定的
  • 脛骨前面の圧痕の回復が40秒未満(fast edema) ➜ 低アルブミン血症(概ね2.5g/dL以下)を示唆?
  • 本例は最終的にIgG4関連疾患による浮腫が疑われた(本例の血清アルブミン値は3.1g/dLであった)

🏈 コメント
  • fast edemaの原因は多彩(肝硬変・低栄養・ネフローゼ症候群・蛋白漏出性胃腸症・悪性腫瘍など)であるが,病態はほぼ低アルブミン血症とされている.しかし本例のような反例が日常臨床では少なくない.
  • 圧痕性浮腫の正式な判定方法:脛骨前面を5~10秒間,約5mmの深さで圧迫し,回復時間に40秒未満ならfast edema,40秒以上ならslow edema (日内会誌 2018;107:195-201)
フィジカル 広場 心臓 physical exam examination
松下記念病院 川崎達也)

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