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2023-03-16

下腿浮腫:圧痕の有無と回復時間

下腿浮腫で紹介受診した症例

🐤 解説
  • 靴下を脱いだ時点でゴム跡(sock marks)➜ 浮腫の疑い
  • 脛骨前面を母指を用いて5~10秒間,約5mmの深さで圧迫
  • 圧痕 ➜ リンパ浮腫・甲状腺機能低下・蜂窩織炎は否定的
  • 圧痕回復の遅いslow edema(≧40秒)➜ 低ALBは否定的
  • 最終的に本例のpitting edemaの原因は心不全と診断した

🐦 たかが浮腫,されど浮腫
  • 浮腫とは細胞外液が血管外の間質に生理的な代償能を超えて過剰に貯留した状態と定義され,その原因は多岐に渡ります.
  • 主な原因は,静水圧の上昇(A),膠質浸透圧の低下(B),血管透過性の亢進(C),リンパ系の還流障害(D)

松下記念病院 川崎達也)

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