慢性左心不全の高齢者
💙 解説
- 3ヵ月ぶりの受診でご本人は変わりないと述べた
- 安静座位で頸部に明らかな拍動は認められない
- しかし吸気時には鎖骨上窩に陥凹が出現(矢頭)
- 吸気保持を解除した後には拍動は消失している
- 採血でBNPは前値197から362に上昇していた
😶 独り言
- 本例には明らかな息切れはなかったが,中心静脈圧は少し上昇していると考えられる.このような場合,安易な利尿薬投与は慎みたいかも...特に高齢者で今回のような夏場では容易に脱水.減塩指導も有効であるが食欲低下のリスクもある.
- どういう対応が正解かは分からないが,ご本人と付き添いの娘さんに心不全の増悪が疑われることをお伝えた.次回予約を早めるのと同時に,撮影した動画を見ていただき増悪時(特に安静座位で出現時)には早期受診していただくよう指導.
(松下記念病院
川崎達也)
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