心不全で入院中の男性
🌟 追加コメント
👻「今週の一枚」の過去の投稿は
コチラ(松下ERランチ・カンファレンスの名物コーナー)- 悪液質は,悪性腫瘍をはじめとして,うっ血性心不全や関節リウマチ,後天性免疫不全症候群など,様々な疾患で認められる.その定義:12カ月間での5%以上の体重減少を認めるもの,もしくはBMI<20に加えて,以下の5項目のうち3項目以上を満たすもの(①筋力低下,②全身倦怠感,③食欲不振,④体脂肪率の減少,⑤生化学指標の異常所見:炎症マーカーの上昇 [CRP>0.5mg/dL,IL-6>4.0pg/mL),貧血Hb<12g/dL,血清アルブミン値の低下Alb<3.2g/dL])
- 悪液質の体重減少は,負のエネルギー・ 窒素バランスを背景とするが,絶食や飢餓による単純な低栄養や,加齢による筋肉量減少,うつ病,吸収障害,甲状腺機能低下症などとは異なる病態と考えられている.心臓悪液質の機序は下図のように考えられているが,浮腫によりしばしば体重の減少が目立ちにくく,骨格筋の減少に気付かれるのが遅れやすいことには注意が必要である.
(松下記念病院
川崎)
0 件のコメント:
コメントを投稿