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2021-11-22

レバイン分類

🔉 世界中で使用されている心雑音の強度の分類(Levine grading scale)

1度
 極めて弱い雑音で聴診器を当ててもすぐには認識できない
2度
 弱い雑音であるが聴診器を当てれば即座に気がつく
3度
 中等度の雑音で振戦(スリル)を伴わない
4度
 強い雑音で振戦(スリル)を伴う
5度
 とても強い雑音であるが聴診器を胸壁から離すと聞こえない
6度
 極めて強い雑音で聴診器が胸壁に触れなくても聞こえる


👻 おまけ
  • Samuel Albert Levine (1891–1966) はポーランド生まれで3歳で米国へ
  • Levineのオリジナル論文()には,4度に振戦(スリル)の記載はない
  • 当初は収縮期雑音の分類であったが,拡張期雑音への転用を本人も容認
  • ポリオという用語を初めて使用(正確にはPoliomyelitis/急性灰白髄炎)
  • その名は頻脈発作を生じるLGL症候群の Lown–Ganong–Levine にも残る
  • 名前の発音を聞かれた時にレッドワイン(赤ワイン)とお茶目に答えたレバイン

※ 以前に松下ERランチカンファレンスに投稿した内容の更新版です 🎶


松下記念病院 川崎達也)

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