労作と無関係の胸痛が主訴の中年男性
👁 眼瞼黄色種（Xanthelasma palpebrarum）
- 上眼瞼（特に両側の内側）の黄色扁平隆起で通常は無症候性
- 脂質を取り込んだマクロファージ（泡沫細胞）の真皮内浸潤
- 20～70代（特に35～55歳）に広く分布して全人口の1.2％程度
- 治療は切除術（縫合要）やレーザー（共に美容目的なら自費）
👹 自戒の念をこめて...
- 初診時の挨拶時に眼瞼黄色種をみて，これは動脈硬化がゴリゴリ強そうだな〜と勝手に思い込みました．しかし採血の脂質プロファイルや冠動脈CT，ABI（ankle brachial index：足関節上腕血圧比）などはすべて正常でした．
- （意外なことに？）眼瞼黄色種と脂質異常症との関連は強くなく，半数は脂質正常者です（※）．家族性高コレステロール血症の診断基準として有名な黄色腫は腱黄色腫や皮膚結節性黄色腫であって，眼瞼黄色種は含まれません．
💁 眼に関する過去の投稿は コチラ（PC版なら画面右の分類からも選択可）
（投稿者 川崎）
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