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2024-09-19

今週の一枚 🎯

検診でNT-proBNP上昇を指摘された症例



松下記念病院 川崎)

2024-09-16

第21回 循環器Physical Examination講習会より


循環器Physical Examination講習会は故・吉川純一先生が2003年に立ち上げられた身体所見に関する研究会です。「生きた physical examination」を体感・習得して、「感動できる」ものにしていきたいと思っています。毎週情報発信をしているので,よければSNSでフォローしてみてください.


👻「フィジカル講習会」の過去の投稿は コチラ(PC版なら画面右の分類からも選択可)

松下記念病院 川崎達也)

2024-09-12

循環器と無関係ではありません

脳神経内科に通院中の症例

👤 解説
  1. 前半:握った手がすぐには開かない(grip myotonia)
  2. 後半:母指球の叩打で筋強直(percussion myotonia)
  3. 本症例の診断は筋強直性(筋緊張性)ジストロフィー

👥 頚静脈評価に要注意
  • 呼吸調節筋の障害や骨格筋の萎縮で息切れを生じることがあります.心不全の有無を判定するため頚静脈拍動を確認しますが,同疾患では胸鎖乳突筋も萎縮することを認識しておく必要があります.
  • 本例でもまるで腱(あるいはスジ?)のような胸鎖乳突筋でした(下図,矢印).このような状況では通常よりもはるかに内頚静脈の拍動が見やすくなるため,心不全と誤認する可能性があります.

松下記念病院 川崎)

2024-09-09

聴診器 四方山話

  • 手持ち聴診器の一つ,ステレオタイプのベル部分のゴムが劣化で以前からひび割れていました(上図左).そして先日,ついに断裂してはずれてしまいました(上図右).するとどうでしょう(🎼 大改造!!劇的ビフォーアフターのノリ),とてもよく聞こえるようになりました(個人的感想).まるでウェルチアレン社のハーベーDLX(もともとベルにゴムが付いていない)レベルです(あくまでも個人的感想).

👽 つぶやき
  • かってヒューレット・パッカード社(hp)のブランドでラパポート・スプラーグ聴診器が販売されていました.史上最高の聴診器とも評されていましたが,企業部門の売却などを経て2005年に販売終了になりました.
  • その後に日本のケンツメディコがラパポート型の聴診器復刻版を販売するようになりました.私もさっそく購入しましたが,オリジナルのhp版を手に入れたいと願っているマニアの先生方も少なくないと思います.
  • 先日オリジナルを販売しているページを見つけました(下記写真).しかもなんと3万以下 😱 すぐに申し込んで指示通り振り込みも行いましたが,その後はご想像通り音信不通です.皆様も気を付けてください 😭

松下記念病院 川崎達也)

2024-09-05

動脈と静脈の共演

息切れで来院した症例(端座位)

🐤 解説
  • 座位で周期的隆起あり(矢頭)➜ 動脈性?
  • 外頚静脈は視認できるが拍動なく評価保留
  • その内側はピクピクと僅かに陥凹 ➜ 静脈?
  • 吸気で隆起性拍動に変化なし ➜ 動脈確定
  • 外頚静脈の虚脱なし ➜ 広義クスマウル陽性
  • 陥凹は深吸気でより明瞭+上縁上昇(矢印)
  • 最終診断は弁膜症を伴った高拍出性心不全
🐥 現場実況
  • 自己紹介を済ませて病歴聴取をしていると,やたらと忙しい頚部に眼がクギ付けになりました.しかし動静脈鑑別のための触診は今しばらくグッと我慢.身体所見の確認中に待ちかねたように呼吸負荷を行なった次第です.
  • 頚動脈と頚静脈の鑑別には,①触診による拍動の強さ,②呼吸性変動の有無,③脈触知を併用した時相判定,④圧迫による消失の有無などがあります(過去の投稿).しかし触れずに診断がフィジカルの高みでしょうか?

松下記念病院 川崎達也)

2024-09-02

第21回 循環器Physical Examination講習会より


循環器Physical Examination講習会は故・吉川純一先生が2003年に立ち上げられた身体所見に関する研究会です。「生きた physical examination」を体感・習得して、「感動できる」ものにしていきたいと思っています。毎週情報発信をしているので,よければSNSでフォローしてみてください.


👻「フィジカル講習会」の過去の投稿は コチラ(PC版なら画面右の分類からも選択可)

松下記念病院 川崎達也)