拡張型心筋症の症例
🔎 解説
- 座位:内頚静脈の明瞭な拍動(隆起)
- 半坐位:拍動が不明瞭になっている
- 臥位 (枕あり):外頚静脈の怒張あり
- 本症例は心不全の悪化のため入院中
😐 コメント
- 本例は座位で内頚静脈の拍動上縁が、顎下まで達しています。つまり中心静脈圧(右房圧)は高度に上昇しています(おそらく20 ㎝水柱以上)。このような症例では、半坐位や臥位では内頚静脈の拍動上縁が顎下よりも上方になり、その視認が難しくなるため注意が必要です。臥床で外頚静脈が怒張していますが、心不全診療で信頼すべきは内頚静脈です。
- 一方、座位で内頚静脈の拍動を視認するためには、その上縁が少なくとも鎖骨上窩よりも上にあることが必須です。つまり、心臓と鎖骨の垂直距離を考慮すると、15 ㎝水柱以上の中心静脈圧(右房圧)を要します(正常参考値は4-8 cm水柱)。よって、軽度から中等度の上昇を見逃さないため、負荷頚静脈法です。無料アプリ「シンプル頚静脈」で学べます。
(松下記念病院 川崎達也)
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