ベンドプネアは呼吸困難 [オッズ比(OR)69.70(17.35-280.07); p
<0.001],起座呼吸 [OR 3.02(2.02-4.52); p
<0.001],発作性夜間呼吸困難 [OR 2.76(1.76-4.32); p
<0.001],腹部膨満感 [OR 7.50(4.15-13.58); p <0.001]
と関連
ニューヨーク心臓協会(NYHA)機能クラスIVは.ベンドプネア患者でより多く [OR
7.58(4.35-13.22); p <0.001],下図の様に死亡率の上昇とも関連 [OR
2.21(1.34-3.66); p <0.002].2つの研究では頸静脈圧の上昇とも関連あり.
ガイドラインには「末梢型DVTには画一的に抗凝固療法を施行しない」(推奨クラス I エビデンスレベル
B)と記載されています(表33).(追記:中枢型=腸骨・大腿・膝窩静脈の血栓).本文中にも「末梢型は,中枢型にくらべてPTEのリスクは約半分と低く,2週間以内に血栓の中枢伸展がなければその後の伸展はない.超音波検査で1週ごとに中枢伸展の有無を経過観察するのがよい.中枢伸展があり,症候性で出血リスクが低い場合には,中枢型に準じた抗凝固療法を行う.」とも書かれています.つまり無症候性の遠位部血栓はエコーによるフォローで良さそうです.